2014年5月29日木曜日

子どもは体を使い考える

6月の学年だよりに、簡単な説明を記載しましたが「スタートシリーズ、初めての遊び」の教材について触れてみたいと思います。
「はじめてのあそび」は、3歳児の発達を踏まえて1981年に研究開発されました。
開発当時は、まだ3歳児教育の重要性については、あまり世の中に認識されておらず、
「子どもはびのびと遊ばせておけば自然に育つ」という風潮が少なからずありました。
しかしその後、3歳児の研究はすすみ、このような考え方は子どもの全ての発達にとって
必ずしも十分な条件ではないことが分かってきました。
3歳児は運動能力と想像能力が著しく伸びる時期で、保育者としてこの時期をおろそかに
することは、できません。
望ましい教育的環境(物的にも人的にも、)の中でこそ、子どもの諸能力は伸びると思います。特に近年は社会が激変し核家族化、少子化、自然破壊による子ども達の遊び場の
減少等で、人間関係もますます稀薄になってきています。スタートシリーズ教材は、3歳児の初期に見られる「並行遊び」や、少人数で関わって遊ぶ「協同遊び」も楽しめます。
「3歳児期をどうすごすか?」によって知的面はもちろんのこと社会性の面、情緒的な面、基本的生活習慣においても、後の人生に大きな影響を及ぼすことと思われます。

「形遊び」は具体物及び図形の携帯18個からなっています。
「絵カード遊び」には、動物、植物、食べ物、乗り物の絵カードが5枚、60個あり、
内15個が「形あそびの」形と合致します。
名前あて遊び、ものと名前との対応、ものの類似と差異、に気づかせたり、
物の分類方法に注意を向けさせたり、形態の認知力、理解力、判断力を養っていくことの出来る、素晴らしい教材です。