日本語で「きく」と言った場合には二つの意味があります。
一つは「ものを尋ねる」ことで、
もう一つは「耳できく」こと。
「尋ねる」は、そのまま「きく」(例:道をきく)に通じますが、
「耳できく」と言う場合には、
「聞く」と「聴く」という二つの漢字がありますね。
(英語で表すと「hear」と「listen」)
普段、私たちはその時々の状況や対象者(相手)によって、
さらりと聞き流したり、しっかり耳を傾けて聴いたりと、
「聞く」と「聴く」を上手に使い分けていますが、
どういう「きき方」をするかによって
その「こたえ方」も違ってくるのだそうです。
「聞く」は、「耳」で「聞いて」→「口(くち)」で「答える」。
「聴く」は、「心」で「聴いて」→「心」で「応える」。
字というのは面白いもので、
そう言われて、あらためてそれぞれの漢字を見てみると、
「聞く」には「耳」、「答える」には「口」という漢字が、
「聴く」と「応える」には「心」という漢字が入っていますね。
ふ~む、なるほど!
さらにさらに、
長崎の友人から教えてもらった話ですが、
「聴く」は「十四の心で耳を傾ける」ことなのだそうです。
(「聴」という漢字は「耳」に「十四の心」と書きます)
では、十四の心ってどんな心なのかと言うと、
(01)感謝する心で聴く。
(02)温かな心で聴く。
(03)新しい心で聴く。
(04)愛しい心で聴く。
(05)嬉しい心で聴く。
(06)清らかな心で聴く。
(07)共感する心で聴く。
(08)素直な心で聴く。
(09)楽しい心で聴く。
(10)平等な心で聴く。
(11)広い心で聴く。
(12)真心で聴く。
(13)優しい心で聴く。
(14)冷静な心で聴く。
政治家は国民の話(声)を、(→新政権、お願いしますよ~!)
上司は部下の話(声)を、(→パワハラ反対!)
先生は生徒の話(声)を、(→ちゃんとイジメに気づいて!)
夫は妻の話(声)を、(→逆もまた然り!)
親は子供の話(声)を、(→まさに「親学」ですね!)
「十四の心」でしっかりと聴いていただきたいものですね。
かく言う私も、
今年は単に「耳を大きくする」だけでなく、
感謝する心、温かな心、愛しい心、清らかな心、素直な心、
「十四の心」をもって、
たくさんのお話をしっかりとお聴きしなければなりません。
う~む、私の目標は益々ハードルが高くなってきました。
こりゃ大変だ、がんばれ、私!