2013年1月29日火曜日

親学推進協会メールマガジン(写し)

日本語で「きく」と言った場合には二つの意味があります。
 一つは「ものを尋ねる」ことで、
 もう一つは「耳できく」こと。

 「尋ねる」は、そのまま「きく」(例:道をきく)に通じますが、
 「耳できく」と言う場合には、
 「聞く」と「聴く」という二つの漢字がありますね。
 (英語で表すと「hear」と「listen」)

 普段、私たちはその時々の状況や対象者(相手)によって、
 さらりと聞き流したり、しっかり耳を傾けて聴いたりと、
 「聞く」と「聴く」を上手に使い分けていますが、
 どういう「きき方」をするかによって
 その「こたえ方」も違ってくるのだそうです。

 「聞く」は、「耳」で「聞いて」→「口(くち)」で「答える」。
 「聴く」は、「心」で「聴いて」→「心」で「応える」。

 字というのは面白いもので、
 そう言われて、あらためてそれぞれの漢字を見てみると、
 「聞く」には「耳」、「答える」には「口」という漢字が、
 「聴く」と「応える」には「心」という漢字が入っていますね。
 ふ~む、なるほど!

 さらにさらに、
 長崎の友人から教えてもらった話ですが、
 「聴く」は「十四の心で耳を傾ける」ことなのだそうです。
 (「聴」という漢字は「耳」に「十四の心」と書きます)
 では、十四の心ってどんな心なのかと言うと、

 (01)感謝する心で聴く。
 (02)温かな心で聴く。
 (03)新しい心で聴く。
 (04)愛しい心で聴く。
 (05)嬉しい心で聴く。
 (06)清らかな心で聴く。
 (07)共感する心で聴く。
 (08)素直な心で聴く。
 (09)楽しい心で聴く。
 (10)平等な心で聴く。
 (11)広い心で聴く。
 (12)真心で聴く。
 (13)優しい心で聴く。
 (14)冷静な心で聴く。  

 政治家は国民の話(声)を、(→新政権、お願いしますよ~!)
 上司は部下の話(声)を、(→パワハラ反対!)
 先生は生徒の話(声)を、(→ちゃんとイジメに気づいて!)
 夫は妻の話(声)を、(→逆もまた然り!)
 親は子供の話(声)を、(→まさに「親学」ですね!)
 「十四の心」でしっかりと聴いていただきたいものですね。

 かく言う私も、
 今年は単に「耳を大きくする」だけでなく、
 感謝する心、温かな心、愛しい心、清らかな心、素直な心、
 「十四の心」をもって、
 たくさんのお話をしっかりとお聴きしなければなりません。
 う~む、私の目標は益々ハードルが高くなってきました。
 こりゃ大変だ、がんばれ、私!