2013年5月2日木曜日

副園長のひとり言

水谷 修(夜回り先生からのメッセージ)「子供たちへ」より、抜粋したメッセージです。
何度も読んでいただけると嬉しいです。

私自身もこの方のように暖かい優しい気持ちで、日々子供たちと過ごしています。
皆様にも共感して頂けたら、うれしいです。

「大人たちへ」
今の社会は、攻撃的な社会です。
会社で上司に「何やっているんだ」と怒鳴られた父親が、
家に帰ると「まだ風呂が沸いてないのか」と、妻に怒鳴る。
夫に怒鳴られた母親は、「こんなひどい点数とって」と、子ども達にあたる。
社会のイライラが全て子供たちに集約されています。
そのせいで心をパンパンに膨らませた一部の子ども達は、
ガス抜きを求めて、夜の街に集まり、大人に復讐しようとします。
女の子は援助交際や風俗などに走り、
誰かにかわいがられることで、気持ちを紛らせようとします。
でも、多くの優しい子は自分を責めるんです。
「自分が悪いんだ」って。
 純粋で、心がきれいな子ほど心は病みます。
様々な問題を抱えている子に共通しているのは、
みんなものすごく優しいということ。
でも自信がない。
自己肯定感を持てない。
それは、家庭や学校で「おまえはできない」「ダメな子だ」
「お前なんて産まなければよかった」と徹底的に痛めつけられているからです。

子ども達はみんな小さな花の種です。
時期を待てば必ず花を咲かせます。
怒鳴ったり小突いたところで何も生まれません。
私たちに出来る事は、子どもの背中をそっと押すか、
見守ることだけなんです。
親達は、言葉を使いすぎます。
言葉はいりません。
ただ、子どもに寄り添うだけでいいんです。
悲しいときは一緒に悲しい顔をする。
子どもに寄り添うというのはそういうことです。
決して難しいことではありません。
そして、家の中をきれいにし、温かいご飯を食べさせ、
一日5回以上ほめてあげてください。
それだけで、全然違います。
初めから、難しく考える必要は、ありません。
子育ては小さなことの積み重ねです。
みんなそういう単純なことを忘れて、言葉だけで、子どもと接しようとする。
だから間違えるんです。

親という権利を行使する前に、どうかまずは、一人の人間として子どもと向き合ってください。