水谷 修(夜回り先生からのメッセージ)「子供たちへ」より、抜粋したメッセージです。
何度も読んでいただけると嬉しいです。
私自身もこの方のように暖かい優しい気持ちで、日々子供たちと過ごしています。
皆様にも共感して頂けたら、うれしいです。
「大人たちへ」
今の社会は、攻撃的な社会です。
会社で上司に「何やっているんだ」と怒鳴られた父親が、
家に帰ると「まだ風呂が沸いてないのか」と、妻に怒鳴る。
夫に怒鳴られた母親は、「こんなひどい点数とって」と、子ども達にあたる。
社会のイライラが全て子供たちに集約されています。
そのせいで心をパンパンに膨らませた一部の子ども達は、
ガス抜きを求めて、夜の街に集まり、大人に復讐しようとします。
女の子は援助交際や風俗などに走り、
誰かにかわいがられることで、気持ちを紛らせようとします。
でも、多くの優しい子は自分を責めるんです。
「自分が悪いんだ」って。
純粋で、心がきれいな子ほど心は病みます。
様々な問題を抱えている子に共通しているのは、
みんなものすごく優しいということ。
でも自信がない。
自己肯定感を持てない。
それは、家庭や学校で「おまえはできない」「ダメな子だ」
「お前なんて産まなければよかった」と徹底的に痛めつけられているからです。
子ども達はみんな小さな花の種です。
時期を待てば必ず花を咲かせます。
怒鳴ったり小突いたところで何も生まれません。
私たちに出来る事は、子どもの背中をそっと押すか、
見守ることだけなんです。
親達は、言葉を使いすぎます。
言葉はいりません。
ただ、子どもに寄り添うだけでいいんです。
悲しいときは一緒に悲しい顔をする。
子どもに寄り添うというのはそういうことです。
決して難しいことではありません。
そして、家の中をきれいにし、温かいご飯を食べさせ、
一日5回以上ほめてあげてください。
それだけで、全然違います。
初めから、難しく考える必要は、ありません。
子育ては小さなことの積み重ねです。
みんなそういう単純なことを忘れて、言葉だけで、子どもと接しようとする。
だから間違えるんです。
親という権利を行使する前に、どうかまずは、一人の人間として子どもと向き合ってください。