2019年10月8日火曜日

成果が出るまでには、一定期間が必要

子どもからうしろ向きな言葉が飛び出すのは、たいてい"がんばっているのに、成果が感じられないとき"です。一生懸命走っても1位になれない、同じセリフばかり間違える…。こんな経験が続くと、やる気がしぼんでしまうのです。
努力して、右肩上がりに成果が出れば、わかりやすいでしょう。でも実際は"階段"のようなもの。成果が見えない平坦な時期が続きます。そしてあるとき突然、階段をあがるように、ステージがあがるのです。
お子さんは、いきなり歩き始めましたか? 伝い歩きから手を離すものの、一歩踏み出しては転び、転んでは立ち…そんな練習を続けているうちに、ある日スムーズに歩き始めたはずです。
成果が出ない"苦しい期間"は、力を溜める大切な時期。成果は見えなくても、着実に前に進んでいます。必ずできるようになると信じ、「大丈夫、その調子!」「〇〇ちゃんなら絶対にできるよ」と、応援し続けてあげてくださいね。

小さな目標をつくり、達成できたらたっぷりほめよう!
1) 目標ボードを作る
親子で「目標ボード」を作りましょう。例えば「かけっこで一番になりたい」という目標を大きく書き、そのためにがんばることも3つ書きます。
「腕を大きく振って走る」「スタートダッシュをがんばる」など、「これならできそう」と思える内容にすることがポイント。目立つ場所に貼っておき、達成できたらシールを貼るのもおすすめです。

(2) 毎日たっぷりほめる
どんなことをがんばったのか聞き、毎日たっぷりほめましょう。「〇〇の練習をがんばったからだね」と具体的なシーンを伝え、「お母さんもうれしいよ」と、Iメッセージで伝えることも大切です。ぎゅっと抱きしめて、アイコンタクトは3秒以上。愛情を身体で伝えてあげてください。

最近ほめていないな」「毎日叱ってばかり」というお母さんもいることでしょう。ほめ言葉は子どもの自信につながり、"やり抜く力"を育みます。ぜひ"一日一言のほめ言葉"を心がけてくださいね!